腸内細菌が作り出す特筆すべき物質について VOL.3

こんにちは！

バイオフローラ研究所の財木由美子です。

腸内では、沢山の腸内細菌がせっせと働き、私たちのカラダを病気から守ってくれる素晴らしい物質を放出してくれています。

今日は、そんな腸内細菌が腸内で作り出す特筆すべき物質VOL.3です。

今回は、オレイン酸についてです。

 

これは不飽和脂肪酸の1種（必須脂肪酸）で、体内で他の脂肪酸から合成できないために、摂取する必要のある脂肪酸です。

一般的に体に良いとされる油は、魚や植物に多く含まれる不飽和脂肪酸です。

それは他の脂肪より酸化しにくいのが特徴で、脂肪や糖の代謝を促進する働きがあります。また、オレイン酸には抗酸化作用があり、身体をサビから守ってくれる効果もあります。

 

具体的には、

1.コレステロール値を下げる。

オレイン酸には血液中の悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させます。野菜不足や運動不良でドロドロが心配な人、オレイン酸で血液をサラサラに。ということです。

2.生活習慣病の予防

上記のコレステロール値を正常にすることでも生活習慣病の予防になりますが、オレイン酸には過剰化脂質を抑制する働きがあります。

過剰化脂質とは脂肪が活性化酸素などにより酸化した脂肪のこと。

これは血管の老化につながり動脈硬化、心疾患などの原因にもなります。

オレイン酸は、過剰化脂質が増えるのを抑え、生活習慣病の予防につながります。

3.胃の健康を守る。

不飽和脂肪酸であるオレイン酸は、胃の中にとどまる時間が短く、過剰な胃液の分泌を抑え、食後の胃もたれや胸やけになりにくいのが特徴です。

胃潰瘍や胃炎の予防にもつながります。

4.便秘解消。

食物繊維不足だけが便秘の原因ではありません。油不足も大きな原因のひとつです。小腸で消化吸収されにくいオレイン酸は腸に届きやすく、腸を刺激することで蠕動運動を促します。ですので便秘解消に効果があるのです。

5.美肌効果

食べることでもお肌に潤いを与えてくれるオレイン酸ですが、オレイン酸を多く含むオリーブオイルなどはそのまま肌に塗っても高い保湿効果で肌を守ってくれます。

オレイン酸を配合しているスキンケア化粧品もあるほど、その美肌効果が期待できます。

今日はオレイン酸の説明だけでイッパイになってしまいました。

この続きはまたのお楽しみに・・・

なにしろ、乳酸菌が作る物質は、分かっているだけで409種類もあるんですもの。